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ズワイガニ

ズワイガニは、エビ目・カニ下目・クモガニ科に分類されるカニ。深海に生息する大型のカニで、重要な食用種でもある。


特徴
オスの甲幅は最大15cmほどだが、メスはその半分くらいの大きさである。メスが小さいのは、短期間に産卵、抱卵、幼生放出を繰り返すので脱皮ができないためといわれる。オスとメスの大きさがあまりに違うためか、多くの地域でオスとメスに別の名前がつけられている。エチゼンガニ、マツバガニ、ヨシガニなどはオスを指し、メガニ、コッペガニ、コウバコガニ、セイコ(セイコガニ)、クロコなどはメスを指す。

体色は全身が暗赤色をしている。甲羅は三角形で、鋏脚と第5歩脚は短いが第2-4歩脚が長く、大きなオスが脚を広げると70cmほどになる。

山口県以北の日本海と、茨城県以北からカナダまでの北太平洋、オホーツク海、ベーリング海に広く分布する。

水深50m-1200m ほどの砂泥底に生息するが、おもな生息域は水深200-600mほどの深海である。食性は雑食性だが肉食が強く、貝類や多毛類などを捕食する。


陸揚げ漁港
食用として重要なカニで、冬になると生息地の沿岸で多量に漁獲される。

2002年度(平成14年)

第1位 - 境漁港(鳥取県)
第2位 - 香住漁港(兵庫県)
第3位 - 岩崎漁港(青森県)
第4位 - 能生漁港(新潟県)
第5位 - 越前漁港(福井県)

食材
冬の味覚として人気が高い。体色は暗赤色だが、熱を加えると赤くなる。塩茹でや蒸しガニなどで食べられ、缶詰などの原料にもなる。上品で甘みがある肉とこってりした味の中腸腺(カニミソ)、メスの卵巣(内子)も食用にする。

甲羅によく付着している黒いつぶつぶはカニビルの卵で、これが付着しているカニは脱皮後の時間が長いことを示しており、身入りが良い証拠とされる。農林水産省の発表によると北海道沖日本海産のベニズワイガニから60pg-TEQ/gを超えるダイオキシン類が検出されており、食の安全と安心を守るためにも妊婦のカニミソの摂取を制限するなどリスク管理された食材への利用が望まれる。


観光産業と蟹
蟹は冬の味覚の王様といわれるほど人気が高い食材であり、冬場には蟹を求めて旅行にでかける傾向がある。

顕著なのが関西地方で、ほぼ慣習的に家族や親しい友人、職場の連中、社員旅行などで日本海側の観光地へ蟹を食べに行く傾向がある。そして、大抵旅行代理店などは温泉地と結びつけた蟹ツアーを企画した商品を提供する。加賀温泉郷や芦原、天橋立や城崎、三朝、皆生、玉造といった温泉地はこれらのカニ需要によって大きく発展した温泉地といっても過言ではなく、大規模なホテルや旅館が成立できたのは、大抵の観光地は冬場に客数は落ち込むが、蟹という資源によって、夏場以上の集客を見込めるからであり、年間を通して最も賑わう時期でもある。また、これらの需要を供給するためにタンゴディスカバリー、タンゴエクスプローラー、北近畿、文殊などの特急列車がひしめくようにもなり、交通基盤も整えられた。冬場のみ臨時運行されるものもある。

 もっとも、これら大消費地の蟹は大抵冷凍物であるために、より本格的な蟹料理を求める消費者の声も高く、そのために浜坂、香住、浦富などの港町の民宿、観光旅館なども次第に広く知られるようになった。

その後、更に本格的なものを求めるようになり、その結果、間人や津居山、佐津、柴山などといった地方レベルの漁港で水揚げされた蟹がブランド化される現象が起こっている。

これらのものは、差別化を図るために蟹の脚に色違いのタグを取り付け、偽物の流通を防ぐなどしてブランド力を一層高めている。また、この一帯で食される蟹は専らズワイガニ(地域によって松葉ガニ、ズワイガニ、越前ガニ、細分化されたブランドで間人ガニ、津居山ガニなどもある)である。

一部は蟹づくしと銘打って、他地方の毛ガニ、タラバなどを調理することもある。

一方、首都圏の近海には蟹の漁場は少ない。そのため、冬場には北海道に飛び立ち、蟹を食する、あるいは買ってくるという現象が見られる。特に観光地として名高い小樽、函館などでは訪れる人も多いため、観光客向けの水産業者が多い。

一方で、一部の心ない業者が、購入者が買った実物とはまるで異なる粗悪品を輸送したりするなどトラブルも絶えない。地元では土産物屋や観光目的の市場では買わず、信頼できるデパートの鮮魚店などで購入する傾向があり、近年は観光客も同等の手段を使う傾向があるという。

北海道で水揚げされる蟹はオホーツク海沿岸では毛ガニ、太平洋側沿岸ではタラバ、花咲ガニ、日本海沿岸ではズワイガニ、ワタリガニなど種類は豊富である。

なお、他に観光産業が成立しうる冬の味覚としてアンコウ、フグ、牡蠣などがあるが、蟹ほど影響は大きくない。

それを示すエピソードとして1997年のナホトカ号重油流出事故による民宿、料亭、旅館への影響が挙げられる。カニは深海に棲むため、直接的な被害はないという観光地側の主張も実らず、風評被害による宿泊キャンセルなど被害額は甚大なものだった。


近縁種
ベニズワイガニ Chionoecetes japonicus Rathbun, 1932

ズワイガニとよく似ているが、分布域は日本近海に限られ、生息する水深も500-2700mと深い。和名のとおり体が赤く、他にもズワイガニに比べると甲羅が丸く、脚が平たい。ズワイガニより味が劣るとされている。
(香住港(兵庫県美方郡香美町)で水揚げされるベニズワイガニは、「香住ガニ」と呼んでいる。)

なお、両種が生息する水深700mほどでは、両種の交雑個体とみられる個体も報告されている

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| 日記

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